早期リタイア(FIRE)を実行するにあたり、
**最も重要だったのが「事前シミュレーション」と「家族への説明」**でした。
私は約11年前、50歳前後で早期退職・完全リタイアすることを決め、
100歳まで生きた場合の資産推移をExcelでシミュレーションしました。
このシミュレーションは、
▶︎ 早期リタイア(FIRE)に必要なお金の考え方|収入と支出を分解すれば見えてくる現実
で示した前提条件(収入・支出・年金・投資)をすべて反映したものです。
なお、
「本当に一生お金が尽きないのか?」を簡単に確認したい方は、
▶︎ 【FIREシミュレーター】早期退職しても一生お金に困らないか?を自動計算
を使ってみると、イメージしやすいと思います。
10年前から始めた「妻への説明」
このシミュレーションをもとに、約10年前、妻にこう相談しました。
「10年後に会社を辞めたいと思っているが、どう思う?」
当初はあまり真剣に受け止めてもらえませんでした。
ただし、Excelには細かいパラメータを入れていたため、
質問は主に教育費に集中しました。
教育費は最も揉めやすいポイント
当初は、
-
大学費用:約1,000万円
-
高校まで:約300万円
と想定していましたが、妻の意見を踏まえ、
合計1,600万円(大学1,000万円+高校まで600万円)
に修正しました。
結果的には、
-
高校まで公立
-
塾にも通わず
想定より教育費は抑えられましたが、
あらかじめ多めに見積もって説明したことが、安心材料になったと感じています。
このように、
「最悪ケースまで含めて説明する」ことは、
▶︎ 完全リタイアしたい。でも辞められない──立ちはだかる3つのハードル
で書いている“心理的ブレーキ”を外す上でも非常に重要でした。
毎年アップデートして“見える化”
生活費についても妻の意見を聞きながら微修正し、
その後は毎年パラメータを最新化して説明してきました。
また、
-
もし60歳まで働いたら、資産はいくら増えるのか
-
それでも早期リタイアする意味は何か
といった、都合の悪い情報も含めて正直に共有していました。
この考え方は、
▶︎ 【実体験】早期リタイアを決断できた3つの理由|固定費ゼロ×年金×配当収入の現実
とも深く関係しています。
関連して、
実際の退職準備から最終出社までの流れはこちらで紹介しています。
👉 40代で早期退職して本当に自由になった話|退職前の準備・最終出社の実際
いよいよ退職の相談へ
2021年4月ごろ、
シミュレーション上の資産が当初の想定を大きく上回ったため、
「半年後の2021年10月末で退職したい」
と正式に伝えました。
大賛成ではありませんでしたが、
これまで何度も説明してきた内容だったため、
驚きもなく了承となりました。
実際に上司へどう伝えたのか、
そのときの反応については、
▶︎ 上司に退職を報告した実際の話|FIRE・早期リタイアの伝え方と反応
で詳しく書いています。
早期リタイアでよくある反対意見
早期リタイアの話をすると、反対理由は大きく次の2つに集約されます。
-
生活できなくなるのではないか
-
働き続ければ増えたはずの資産を失うのではないか
① 生活不安への対応
漠然とした不安が原因です。
私は、最悪ケース(資産減少・収入ゼロ)や年金開始後の生活まで含めた
シミュレーションを見せていたため、
「不安の正体」を可視化でき、反対にはなりませんでした。
年金の考え方については、
▶︎ 【退職後の年金手続き】国民年金への切替方法と付加年金で得する節約ポイント
もあわせて確認すると、より現実的になります。
②「もっと稼げたはず」という考え方
確かにお金は多い方が安心です。
ただし、妻は
「お金を最大化するために働き続けるべき」
という価値観ではありませんでした。
この点は、早期リタイアを実行する上で非常に助かりました。
世間体よりも、家庭内の変化
世間体については特に気にされませんでした。
むしろ、
-
私が家にいる時間が増える
-
家事の負担が減る
という点がプラスに働いたようです。
まとめ
早期リタイアを実現できた最大の要因は、
-
長期シミュレーションによる不安の可視化
-
10年以上かけた家族への丁寧な説明
だったと感じています。
早期リタイアは「勢い」ではなく、
時間をかけて理解を積み上げるプロジェクトです。
さらに、
資金・生活管理の準備やFIRE全体の実践例は以下で確認できます。
👉 FIRE実現(早期退職)への完全ガイド|40代サラリーマンが成功した私の方法
👉 早期退職してFIREを実現|2021年10月リタイアまでの記録
